【意外と知らない看護師の「給料」と「給与」の違いって?】必見!求人票から3秒で手取り額が分かる方法教えます♪

【意外と知らない看護師の「給料」と「給与」の違いって?】必見!求人票から3秒で手取り額が分かる方法教えます♪

今回は求人情報の中で一番気になる給料について解説していきたいと思います。
さて早速ですが、あなたに質問です。

「給料」と「給与」の違いを知っていますか?

よく「給料」と「給与」は同じような意味だと誤解されている方もいらっしゃるかと思いますが、これを知らないと自分が就職前に見込んでいた収入(手取り)が違っていたなんてことになりかねません。
普段あまり意識している人は少ないと思いますが、「給料」と「給与」の違いを知っておくことで、転職で失敗する確率がグンと下がります。
なぜなら、給料条件の認識の違いはトラブルにつながる可能性が高いからです。

そして今回は、「看護師の求人票から簡単に手取り額がわかる方法」についてもご紹介しますので、ココでしっかり給料について理解して就職後にこんなはずじゃなかったなんてことにならないようにしましょう。

「「給料」は基本給、雇用主から受け取るすべてが「給与」」

「給料」とは簡単に言えば基本給のことです。残業代や手当、賞与などは給料に含みません。
特に看護師の場合には、病棟手当や夜勤手当、資格手当など様々な手当がある場合がありますので、混同しないように注意しましょう。

逆に就業先(雇用主)からあなたが受け取るすべてが「給与」となります。
給与については所得税法で以下のように明確に定められています。
『所得税法第二十八条  給与所得とは、俸給、給料、賃金、歳費及び賞与並びにこれらの性質を有する給与(以下この条において「給与等」という。)に係る所得をいう。』
給与には残業代や様々な手当、賞与などが含まれ、給料よりも範囲が広いのです。
上記の給与と捉えられるものに、所得税がかかります。就業先から何かの支給があった場合は、給与明細に記載され課税対象であるかどうかも書かれているので、注意して見てみましょう。

必ずしもお金でもらうものだけが給与とは限りません。たとえば、看護師が対象になることはあまりないかもしれませんが、一般企業などでは一部の成績優秀者だけに記念品が支給されるようなことがありますが、こういった現物支給のものも、給与の一部として考える場合などがあります。知らない間に所得税が増えていたなんてことにならないように、「給料」と「給与」の違いを理解し、しっかり給与明細をチェックしておくことが大事です。

「給与から天引き(控除)されるものってなに?」

「給料」と「給与」については理解できたかと思います。
それでは次に、手取り額について解説していきましょう。

手取り額とは、「給与」から天引き(控除)された後に実際にあなたの手元に残るお金です。
給与から天引き(控除)されるものについては、下記で確認しましょう。
※現在働いている場合は、給与明細を見てみると分かりやすいと思います。
【給与から控除されるもの】
①社会保険関係
・雇用保険:失業給付を受けるための保険
・健康保険:病気や怪我の時、医療費負担が軽減される保険(3割負担)
・介護保険:介護サービス利用時の費用負担が軽減される保険(1~2割負担)。※40歳以上で加入義務が発生
・厚生年金保険:将来、国民年金に併せて給付される年金を受け取るための掛け金。
②税金関係
・所得税:給与の非課税分の諸手当を除いた部分に課される税金。年収に応じて税率が決まる累進課税方式で徴収。
・住民税:住所のある都道府県・市区町村などに納める税金。前年度の年収に応じて税額が決まる。自分で支払う方法と給与天引きで支払う方法がある。
③その他
退職金の積立金、互助会費、組合費、食費、社宅家賃など

「求人票から3秒で手取り額がわかる方法」

給与から天引き(控除)されるものがわかったところで、今回はこの記事を読んでいただいてるあなただけに、看護師の求人票に記載されている給与からおおよその手取り額が3秒でわかる方法を特別に教えます。

求人票に記載されている給与は、額面給与で記載されています。
額面給与から先ほどの給与から控除される諸手当が引かれ、手元に残るいわゆる手取り額は、おおよそ「75~80%」となります。
ですので、求人票に記載されている額面給与に80%をかけると、おおよその手取り額がわかるのです。
※賞与の手取り額も80%をかければ、おおよその手取り額がわかります。
【例】月給30万円×80%=手取り額24万円

実際には前年の年収や扶養家族の人数など様々な条件で控除額に違いが出てきますので、あくまでおおよそではありますが、求人票から手取り額が分かれば、就職先として検討できるかどうか、イメージしやすくなると思います。

また逆に、上記の方法を知っていると、手取り収入の希望額から求人を探すこともできます。
あなたが手取りでもらいたい金額に1.25をかけてみてください。
【例】(手取り収入希望額)月額24万円×1.25=額面30万円⇒給与月額30万円以上の求人案件を探せば良い。

最後に看護師のあなたへ豆知識をひとつ。
4月~6月は残業をあまり行わないようにしましょう。
なぜなら、4月~6月の平均給与額で、健康保険や厚生年金などの保険料が決まり、同じ年の10月から見直された保険料額が給与から控除されるからです。

いかがでしたでしょうか。
今回は看護師の仕事を探すうえで、とても大事な「給与」について解説しました。

意外と知らない給与について知っておくことで、転職を考える際にも役立ちますし、損をすることもなくなります。
これをきっかけに給与明細を見て、自分の「給与」をしっかり確認しておきましょう。

【ナースのための転職スカウトサービスはこちら】

【ナースの逆転職相談会はこちら】